万座温泉 豊国館
06年12月10日
昨日の件がどうも引っ掛かり、何が何でも行きたくなってしまいました。ってことで…。
朝6時30分、自宅出発。通常は関越道、上信越道経由の方が早いが上信越碓氷軽井沢ICを降りてからの道は標高が高く、積雪が心配。なので関越道を北上し渋川伊香保ICを降り、国道353号経由で向かう。予想通り、この道は積雪がなく走行は至って順調。そう言えばこの日も夜明け間近は霧ががかっていたものの、結局は快晴でとなった。前橋近辺で右に赤城山、正面に武尊山、左に榛名山がハッキリと観えた。この三山に囲まれた地帯。何だか風水的に何かあるのかなぁって思えてならなかった。
途中、川原湯温泉付近で用を足すために車を停止。その時に大きなダムの描かれた看板?のようなものを発見。そういえばこの川原湯温泉付近はこのダムの建設のため、平成22年にはダムの底になってしまうそうだ。非常に残念である。田中康夫じゃないがだれか脱ダム宣言しないかなぁ。
9時を少しまわったあたりで万座・鹿沢口駅を通過。いよいよ万座ハイウェーに入る。料金所のおっさんから「万座の入口手前から少し積雪があるよ。スタットレス履いていないと難しいよ。」と言われたが、天気は回復の方向だし無視して進む。がしかし…。やっぱりだった。万座温泉約5km手前で積雪が…しかも降雪がある。どんどん積もりそう(泣)。仕方なく下山。でも諦められない。
万座・鹿沢口駅まで戻り、10時13分発、万座温泉行のバスに乗り込む。客は我々以外に一人だけ(笑)。それにしても料金所のおっさんの言うことを素直に聞いて、バスに乗っていればよかったなぁ。万座温泉3km手前あたりから積雪が半端じゃない。道は真っ白。引き返して正解だった。10時50分、万座温泉バスターミナル到着。
この日、万座は完全な雪。もうスキーも出来るだろう。15日からスキー場の営業開始らしいが関係者もホッとしているのでは…。ここから坂を1分程登ったところに豊国館がある。
フロントで二人分1,000円を払い中へ。この豊国館、山荘といった雰囲気である。決して綺麗とは言えないがこういった雰囲気の温泉。個人的には好きです。床のきしむ音や暖房があまり効いていないところが何とも良い(笑)。中を進み、建物の一番奥の突き当たった所に風呂がある。
客は我々以外にいないようで貸切状態。ラッキー。まずは内湯(男専用)に入る。お湯の色は白濁。白骨の泡の湯同様、お湯の中に手を入れると全くその手が見えないほど。匂いは強くはないが硫黄の香りがする。待ってました。このお湯!温度は熱めで自分にとっては長く浸かることは決して出来ないが、この肌に纏わり付く感覚。ドロッとした感覚。濃い~って感覚。万座温泉ホテルの苦湯より好きです。ってことは今まで入った温泉の中で一番気に入った湯になりました(あくまでも泉質)。熱いのにもかかわらず10分以上も浸かっていた。(熱くて入れない場合は備え付けの冷水が出てくるホースを湯船に
入れ、温度を下げてもOK。
しかし湯の濃度が薄くなる。)
また湯船に浸かっている間、周りを見渡すと浴室全体に細かい霧状のものが散乱しているのがわかる。温泉の成分が飛んでいるのだろうか。それとも換気が良くないのだろうか。しかし備え付けの換気扇がフル回転してのは確認済。
続いて露天風呂(混浴)に。いやぁ~寒い。風呂に降りる階段にも雪が積もっていてそれを踏まないと湯船にたどりつかない。足裏が凍傷になりそうだった(笑)。この風呂はかなり大きくて深い。湯が腰までくる位の深さ。ただ湯船の縁に腰を掛けられる板が備え付けられており、それに腰をかけるとちょうど胸の高さくらいまで湯が浸かるようになっている。この湯の温度はちょうどいい。外気にさらされてかなり冷まされているのだろう。内湯ほど濃厚さは無いがいい湯である。雪が横なぐり状態に降っているせいで頭にはどんどん積もって?いくし目には入るし。しかしかなり寒いのと貸切状態のためか、かなり長い時間(1時間近く?)入っていた。雪の中の露天風呂。久々だが本当に気持ちがいい。こういうのって自然との一体感が感じられるよなぁ。それと湯口から流れ出るお湯を少しだけ口に含んでみたがかなり酸っぱかった。決して美味しいものではないがコップ一杯だったら飲めるかも(笑)。
時計を見ると12時をまわっていた。手もふやけたことだし(笑)そろそろ上がることにする。脱衣所の前にあるソファーに腰を掛け、用意していた穴谷の霊泉をグイっと飲み、あらかじめ上里SAで買っておいたカツトーストとおにぎりを食べる。しかしこの豊国館、暖房の効きがよくないためまたまた身体が冷えてきてしまった。なのでもう一度内湯に浸かる。やっぱりいいお湯。素晴らしいです!ゆっくりと120カウント数えて上がる。
時計を見るともうPM1時すぎ。時間の経つのが早い。1時27分発のバスに乗り、万座・鹿沢口駅へ。そこからは車に乗り換え、碓氷軽井沢ICから上信越道に乗り、帰路に着く。
この豊国館。創業は昭和二年。苦湯の湯元のようである。建物は古く、あまり綺麗でない。フロントも接客と呼べるものではない。しかし…。入る前は万座温泉ホテルの苦湯に勝るものはないと軽く見ていたがそれが大間違いであることに今回、気づいた。素晴らしい湯である。これからはここのリピーターになるつもりである。
※同行者(笑)に女性用露天風呂と豊国館のスリッパのアップ画像をもらったので載せておきます。特にスリッパは豊国館の雰囲気を象徴しているような気がします。
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