千原温泉 千原湯谷湯治場

この度、ホームページを作成しました。まだ未完成ですが少しずつ仕上げていきたいと思います。ぜひご覧下さい。ホームページ「温泉を通じて」

08年5月3日

AM6:30。千原温泉 千原湯谷湯治場到着。舗装されてはいるが、すれ違いも儘ならない細い道の行き止まりにある一軒宿である。と言っても今は日帰り専門。以前は宿泊もやっていたらしい。009 005 053

ここの受付はAM8:00から。まだこの時間。当然だれもいない。鳥のさえずりと横を流れる川の音しか聞こえない。しばらく車で寝ることにした。

AM8:00.受付が開く。雰囲気のいいおば様といった感じの女将が出て来られた。早速、「どこから来たのですか?」と聞かれた。「埼玉です」と答えたがびっくりした様子はなかった(笑)。初めてと言ったら、ご丁寧にも館内を案内してくださった。

今回は「部屋休憩+入浴」にさせてもらった。5時間以内で1人/1,200円。長い運転をしてきたため、ここでしばらく身体を休めないと後にヒビくこと必須。ちなみに普通の入浴は1人/500円。二階には部屋が6つくらいあったが、階段を登って一番手前にある川沿いの部屋に通された。枕と毛布が備え付けられてあり嬉しい。きっと昔はこれらの部屋に湯治客が宿泊したのだろう。052 033 031 032

休む暇もなく取り急ぎ入浴。脱衣所も浴槽も男女別となっている。しかし上がり湯の五右衛門風呂のみ男女兼用。カーテンで仕切られているものの男性風呂の前にあるため女性は入り辛い。しかしここの浴室は風情がある。いかにも湯治場といった造り。全て木造で床には析出物がびっしりとこびり付いている。季節によっては炭酸ガスが大量に発生するらしく、「息苦しい時は扇風機を使って」との貼り紙がある。湯船は6人も入ればいっぱいの大きさ。040

早速、湯船に身体を沈める。GOOD、GOOD!!。温度は35℃くらいだろうか。お湯の色は黄褐色+やや緑。ここのお湯のすごいところは湯船の底からお湯がボコボコと自然湧出しているのである。入口から入って手前左のところが特にすごく、湯船の中でずっとおならをしているような状態。熊本の清風荘すずめの湯を思い出した。しばらく浸かっていると身体がか~っと熱くなってくるのがわかる。肌が温まるというのではなく身体の中が温まっている感覚である。お湯の透明度は20~30cm。相当濃い。湯船の一番奥に飲泉できる槽があり、ここから一杯汲んで飲んでみた。「しょっぱい+鉄味+何かのダシ」の味がした。美味いとは言えないが飲めないほどではない。温湯のせいもあるが、何時間でも入っていられるお湯である。不思議なことにしばらく浸かっていると脈拍がゆっくりとなってくるのである。瞑想するには持って来いのお湯である(笑)。ここで1時間×2セット。まったりとこの極上湯を楽しんだ。013 019 016 018 020 044 045 046 048 017

この日はGW初日で結構混んでいた。ひっきりなしに人が押し寄せて、順番待ちがいたほど。自分は部屋休憩だったため2回も入れたが入浴のみの方は1回のみ、1時間以内との制約があった。これも女将さんの配慮だろう。少しでも多くの方々に入ってもらいたいとていう考え方が伝わってくる。

帰りがけに飲泉所で2Lほど源泉を汲ませてもらった(1L/100円)。源泉自体は透明であるのに驚いた。空気に触れてしばらくすると酸化して、あの濃厚なお湯の色へと変化するのだろう。054 055

PM0:40。千原温泉出発。ここの女将さんあってこその千原温泉であるような気がした。テキパキした対応には頭が下がる思いである。お湯を守ることと、少しでも沢山のお客さんにこのお湯を堪能(人によっては湯治)して欲しいという思いが伝わってくる。帰る時にこの女将さんに挨拶をしたが、その時の笑顔が印象的だった。

島根県温泉の旅、最初から素晴らしい湯に出会いました。今まで入った温泉の中でも5本の指に入ると思います。また他のお客さんの中にはアトピー等で真剣に湯治に来られている方も沢山いらっしゃいました。余程、湯治効果があるのでしょう。個人的には絶対に再訪したいですし、機会があればアトピーで悩んでいる姪っ子をぜひ連れてきたいと思います。

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